『ケンとメリーのスカイライン』略して『ケンメリ』と呼ばれるC110系スカイラインは、1972年にC10系スカイライン通称『ハコスカ』からのフルモデルチェンジで登場した。現在ではあまり知られていないがハードトップ・セダンだけでなくバン・ワゴンといったバリエーションも発売当初から存在した。そしてスカイラインファン待望のGT-Rは後の1973年に登場。
マスタングやポンティアック、ダッジ・プリマスといった1960年代のアメリカンマッスルカートレンドを盛り込んだ尖ったデザインは現代でも決して古臭さを感じない。むしろ現代のクルマでは有り得ないシャープかつワイルドな、『ワル』を感じさせるクールなスタイリングを誇る。この『ワル』さは歴代GT-Rの中でも特別尖った存在だと言える。
しかしこの時、アメリカで制定された国際的な排気ガス規制<マスキー法>により『ケンメリGT-R』は悲劇の運命を辿る事となる。搭載されたS20エンジンがどうやってもこの規制のラインをクリアできず、日産側もそれを見越して大量のバックオーダーを抱えながらも僅か197台で生産をストップさせた。以後1989年のR32GT-R登場までの間、GT-Rは完全に沈黙する事となった。
だがそれ故に『ケンメリGT-R』は幻の存在と言われ、マニアの間では憧れの超レアモデルとして今なお…いや、時を経る毎にその輝きを増している。
また忘れてはならないのが、この車のイメージソングに使われたBUZZの洗練されたヴォーカルが印象的な『愛と風のように』、ケンとメリーの傘のマーク、北海道にある『ケンメリの木』。レースシーンからは撤退したスカイラインだったが、当時のアメリカナイズされた若者向けグランドツーリングカーというイメージ戦略がテレビ・ラジオ・グッズで大ヒットしC110系スカイラインは歴代スカイライン中、最大のヒット作となった。『ケンメリ』は単なる一台の車ではなく、1970年代の歴史と文化を語る上で避けては通れないほど大きな存在である
約1年の長期に渡る開発期間の間、幾度にも渡る実車の取材と型の仕様変更、デカールの改修。それらを経て実車の持つ絶妙なカーブを再現したボディと、パーツ同士の照り返しによる光や内部のメカニックまでを表現したデカールで、RCカーボディの表現技法における『芸術性』に挑みます。そしてそこに貴方の創造性を加え『芸術』を完成させてください。
◇全長/Length … 450mm ◇全幅/Width … 190mm ◇ホイルベース/Wheelbase … 260mm
<付属品>
ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは、塗装完成作例です。ボディ本体等は全て未塗装です。
※本製品には走行用シャーシ、タイヤ、ホイール、電飾LED、サイドミラー、マフラー、ナンバープレートは付属しません。