マルゼンテクニカ東名サニー
B110サニーが発売されて間もなく、日産からは何一つパーツがリリースされていなかった頃に、鈴木誠一氏が運営する東名自動車(現:東名パワード)が独自のノウハウでA12型エンジンと車体をチューン。そしてマルゼンテクニカ東名サニーを完成させた。1970年11月に開催されたストックカー富士200マイルレースでのデビュー戦では、圧倒的優勢と見られたワークスカローラ勢を鈴木誠一氏のドライビングで一瞬で抜き去り華麗なる優勝を果たした。この当時にしてプライベートチームが大企業の巨大ワークスチームを打ち破るという事は前例の無い快挙であり、全国のプライベーター達に大きな希望を与えた。日産もこの快挙によりサニー用レーシングパーツを積極的にリリースし、それと合わせてTSレース(マイナーツーリング)はサニー一色になるほどのサニー人気になった。
後にTSレースにはサニーのライバルとして、圧倒的エンジンパワーでサニーを上回るが車体が重いDOHCスターレットと低〜中速域の加速が鋭く車体も軽いが空力的に不利でコントロールが難しいシビックが登場して、これら個性的な役者が人気を牽引。前座レースであるはずのTSレースは本レースを食う程の人気となった。このTSレースとサニーは多くのドライバーとチューナーを育て、日本のレース界に多大なる影響を与えることとなる。その中には『日本一速い男』と呼ばれ、現在SUPER GT・フォーミュラ・ニッポンでチームインパル監督を務める星野一義氏が存在する。
好評を得たジェネティックサニークーペに、スペシャルバージョンとして伝説のストックカーレーサー鈴木誠一氏が駆ったマルゼンテクニカ東名サニーが加わりました。サニークーペのボディとデカールに、さらにマルゼンテクニカ東名サニーを完全再現するデカールをセット。アメリカのストックカーを意識した派手で印象的なカラーリングは、サニーが持つアメリカンなスタイリングを一層際立たせます。
※マルゼン(丸善石油)は現在のコスモ石油の母体の一つ。テクニカは同社製レーシングオイルのブランド名
※日本ストックカー選手権とは、1963年〜73年までの間に存在したレース。アメリカのNASCARを意識し、スタートもローリングスタートを採用。外装さえ一般乗用車であればどんな改造も、他車のエンジンを積むことすらも認めると言うダイナミックなレースだった。
※ゼッケン84は東名自動車のシンボルとなっているが、そもそもはストックカー選手権での鈴木誠一氏のゼッケンナンバーが由来になっている。ランキングには無関係のドライバー固有ナンバーである。
<適合車種>
●ABC HOBBY… Genetic,GOOSE,Gambado ●ATLAS … E54-M1 BeaT ●TAMIYA … M-05,M-06
<マルゼンテクニカ東名サニー ボディデータ>
●全長/Length : 358mm ●全幅/Width : 162mm ●ホイルベース/WheelBase : 208mm
●付属品/With : ハイディフィニションデカール、マスキングフィルム、専用電飾ライトカバー
※写真のボディは広告用に塗装されています。実際の製品は未塗装のクリアボディとなります。
※本製品には走行用シャシー、タイヤ、ホイールが付属しません。
※"NISSAN"並びに日産製品の名称、ロゴ・マーク及びデザインは、日産自動車(株)の商標 及び/又は知的財産権であり本製品は同社のライセンスにより製造されています。