先代モデル「フェアレディ」の精神を受け継ぎ登場した「フェアレディZ」、その人気は爆発的で初代モデルが足掛け10年、世界総販売数55万台という驚異的な数字をもたらした稀有な量産型スポーツカーである。
そしてそのZはレース活動に置いても驚くべき活躍を見せた。ブルーバード510と共に日産のラリー活動第一次期黄金時代を支えたフェアレディ240Zが1/10ミニシャーシの世界に登場!
三次元CADにより作成されたボディ、専用に設計されたフォグランプやラリーパーツ付属で一層リアルを極めることが可能です。更にコンピューターグラフィックスで描かれたハイディフィニションデカールと組み合わせれば当時の世界を完全に再現できます!
<適合車種>
●ABC HOBBY …Genetic,GOOSE,Gambado ●ATLAS … E54-M1 BeaT ●TAMIYA …M-05,M-06
<ダットサン・フェアレディ240Z ラリーVer. ボディデータ>
●全長/Length : 382mm ●全幅/Width : 160mm ●ホイルベース/WheelBase : 208mm
●付属品/With : デカール、マスキングフィルム、専用ライトカバー、ラリーカーアクセサリー
制作カラーガイド付属
※写真のボディはパッケージ用に塗装されたものです。実際の製品は未塗装の クリアボディとなります。
※本製品に走行用シャシー、タイヤ、ホイール、電飾LEDライトは付属しません。
01スーパーボディミニ : ダットサン・フェアレディ240Z ラリーVer.品番 67320 (旧:66320) 価格 8,800円(税込 9,680円)
1969年、「DATSUN」の名を世界に知らしめたスポーツカー「フェアレディZ」が発売された。
スポーツカーは一部のクルマ好きには受けても、量産車としての大きなマーケットとしては受け入れられることはないとされていた”常識”を見事に打ち破ったのがこのフェアレディZである。
ヨーロッパ製の高級GTに匹敵するスペックと魅力あるスタイルを兼ね備えながら、格段に廉価であったことから世界中に大ヒットし、初代モデルは10年もの長い間生産され続け、収益面で成功を収めた数少ない量産スポーツカーであった。
フェアレディZのラリー活動では、アメリカ、イギリスにて発売された2.4LのL型直6エンジンを搭載した「240Z」がベースとなっている。最高出力240psを得たチューンドL24ユニットで、豊かな低中速トルクが大きな武器となった。
1971年のサファリラリーでは、前年の1970年で総合優勝、クラス優勝、チーム優勝という三冠を達成する偉業を成し遂げた510ブルーバードを潰す意 図から、ルート変更により高速ルートが増えたいた。しかし意表を突いて、510の活動を2年という短い期間で終了し、フェアレディ240Zを参戦させた。
この年には、サファリラリーの他にモンテカルロラリーにも参戦していた。コースに残された積雪のおかげでほとんどの路面が凍結しており、苦戦を強いられつ つも総合で5位となり、FR車では最上位という成績を収めた。このモンテカルロでの反省点を踏まえた細かなセットアップがサファリ仕様の240Zに施され た。耐久性を重視し、パワーをやや落とし、車高も高められている。
こうしてチューンナップされた240Zがサファリラリーでは3台出場した。走り出してみれば、その差は歴然であった。240Z2台がワンツーフィニッシュ を飾り、3位のプジョーはそれから5時間以上の遅れでゴールし、日産の圧勝で終わった。1位の240Zのドライバーは、前回優勝車の510ブルーバードの ドライバーであるハーマン/シュラー組である。この年も総合・クラス・チーム優勝の三冠を見事獲得し、日産は見事ニ連覇を達成した。
当時のラリーカーとしては大柄なボディで車重が重く、そして長いフロントノーズに直列6気筒エンジンというラリーを戦う上で不利な部分が多かった240Zだったが、輝かしい戦歴を残した。
フェアレディZは販売面だけではなくモータースポーツの世界でも常識を覆した伝説の一台となった。
240Zでのラリー活動はわずかに4シーズンであったが、240Zもまた、510ブルーバードと共に日産のラリー活動を語る上では欠かせない存在になっている。