1989年、日本車の歴史を大きく変える高級車、「トヨタ・セルシオ」が誕生した。これまでトヨタの代名詞であった「トヨタ・クラウン」を全ての面で凌駕する圧倒的な存在感は、当時の日本の車業界を震撼させた。そして、その「セルシオ」の海外ブランドこそが、「レクサス・LS」である。
今まで安い車のイメージが強かった日本のメーカーが「メルセデス・ベンツ」や「BMW」といった高級車の中に入る余地はないとされていた。しかし、他メーカーにはない圧倒的な静粛性と快適性が多くの支持を得、「レクサス」ブランドの名を世界に知らしめた。
2005年には日本国内での「レクサス」ブランド展開も開始され、遅れること1年、2006年9月に事実上4代目の「LEXUS LS460」が満を持して登場した。日本で販売された「LEXUS」は、これまで国内ブランドとして販売されていた「セルシオ」の後継車と思われがちであるが、まったくの別物と言ってもいいだろう。その証拠に、エンジンやミッション、サスペンションは勿論、ありとあらゆるパーツを「LEXUS・LS」専用として開発している。そのことから、「LS460」にかける思いは相当なものだったとうかがえる。

伸びやか且つ張りのある面で構成されているLSのボディのデザインは、従来までのセルシオとは全く異なる美しさを持っている反面、よく見るとグリルやヘッドライトの造型は先代の雰囲気をやや踏襲している。
エンジンに求められるすべての領域で最高峰をめざしたパワーユニット「4.6リットル V8エンジン」、そしてそのパワーを世界最高水準の変速スピードによって途切れることなく路面へ伝える8 Super ECT(スーパーインテリジェント8速オートマチック)、さらにサスペンションやAWDにいたるまで他国メーカーに負けない最高のパフォーマンスを作り上げることが出来たのは、繊細で真面目な日本人だからこそできる「おもてなしの心」の賜物である。

2007年5月には、「LEXUS・LS」のハイブリッド仕様である「LS600h」と「LS600hL」が追加された。発表当時、国産乗用車では最高価格であった。また、市販車としては世界初のLEDヘッドライトを搭載している。さらに2009年10月、LS460、LS600hともに更なる商品性向上を狙って、マイナーチェンジに相当する大掛かりな改良が実施され後期型へ。

※本商品の車両本体は、トヨタ自動車株式会社の承認を得て製造しています。 perlink / www.abchobby.com