『ブルーバード最大のヒット作 走りのブル510』
1959年に誕生した『ブルーバード』は戦前のダットサンセダンから発展した日産の大衆車。その名は日本の大衆車の中でも特に有名で歴史が長く、2001年に一度その歴史に幕を下ろしたが2005年には『ブルーバードシルフィ』の名で復活し今現在もその名を残す。
1967年に登場した510型ブルーバード(海外名ダットサン510)は、その歴史の中で三代目に位置する。不評だった先代410型のデザインから一転、三角窓を廃止し、直線的でスポーティーなラインを取り入れた『スーパーソニックライン』と呼ばれるデザインコンセプトで話題を集めた。技術面では当時吸収合併したプリンス自動車の技術を取り入れ日産初の四輪独立懸架を搭載。スポーティーなデザインと『技術の日産』をアピールする高性能な走りを誇り、510型はブルーバード史上最大のヒット作となる。
直線的で硬派さと力強さを感じさせるストイックなスタイリングと高い走行性能は『走りのブル』と称され後々までの語り草になった。

『伝説のチャンピオン BRE TransAM510』
そしてこの510型ブルーバードの評価を不動の物としたのは、モータースポーツでの華々しい活躍であった。
1970年、ピート・ブロック率いるBRE(Brock.Racing.Enterprises)はBRE240ZでSCCAプロダクションCクラスを舞台に大活躍していた。当時のUSAニッサン社長片山豊は、彼らに一般的なセダンである510ブルーバードを使用したレース参加を要求する。
それに答えたBREは翌1971年開催のTransAM2.5に参戦を表明。同じくTransAM2.5に参戦を表明したアルファロメオ・BMWに勝つためにダットサン510をベースにしたBRE TransAM510の開発を開始。ボディを薄く加工しロールケイジでフレームを形成して徹底的なボディの軽量化を図りBRE240Zに搭載されていたL24エンジンをTransAM510に搭載するために3分の2のサイズに縮小したL16エンジンを開発(後の1972年にはさらに馬力の大きいL18エンジンを搭載する)。そして開幕した1971年のTransAM2.5シリーズでは、BRE TransAM510にジョン・モートンのセンスと情熱溢れるドライビングが合わさり優勝を重ねていった。しかし強力なライバルとしてホルスト・クウェッチのアルファロメオが立ちはだかり、タイトル争いは一進一退を続け決着はシリーズ最終戦のラグナセカまで持ち越された。最終的にBRE DATSUNはアルファロメオの奇策に遭いながらも見事勝利し、BREは片山豊にDATSUN史上初のマニュファクチュラーチャンピオンを贈った。そしてジョン・モートンはドライバーズチャンピオンに輝き、栄光のダブルタイトルを獲得!翌72年、BRE TransAM510にはさらなるチューンナップが施されパワーアップ!二年連続のダブルタイトルを獲得する。こうしてBRE TransAM510は、21世紀にも語り継がれる伝説のチャンピオンとなった。

それから29年後の2001年の8月19日、この日に開催された第28回ロレックス・モントレー・ヒストリック・オートモービル・レースでBRE TransAM510がファンの前に帰ってきた。ドライバーはジョン・モートン!当時と変わらぬ天才的なドライビングで見事クラス優勝を果たし、そしてジョン・モートンはBRE TransAM510の活躍を振り返ってこう言った

『この車はレースで先頭を走らなかったことなんて無いんだ。』


RCワールド誌とのコラボレートで開発がスタートした510ブルーバードBRE仕様。当時の写真と資料を元に3DCADでボディの形状を製作。ワールド誌の監修の下に実車との細かい差異を詰め続け、そして完成したプロトタイプをABCホビー社長が自らピート・ブロック氏のもとへと持参しました。その時ピート氏から出た言葉は…

『パーフェクト!』

プロトタイプの出来に感心したピート・ブロック氏はABCホビーとBRE車両のRCモデル化独占契約を結びました。
その後、BREから提供された資料を基に当時のペイントとスポンサーデカールを検証しリアルなデカールを製作。こうしてピート・ブロック・BREダットサンコレクションの第一弾としてジェネティック:ダットサン510ブルーバードBREエディションがついに完成しました!

開発者のコメント>>




3D CADを駆使して制作されたリアルなボディーを彩るのはコンピューターグラフィックで描き込まれた繊細なデカール。
目に見えるもの全てを再現することを目指したデカールは、内部のメカニック、細かいビスや留め金、プラスチックの光沢までもリアルに表現しました。
スポンサーデカールやカーナンバーもBREより提供された資料とBREの監修のもとに正確に再現しています。

キットにはフルカラーのペイント/スポンサーデカールガイドが付属しており、ボディの塗り分けとデカールの貼り付け位置を解説しています。



1970年当時の最先端のメカニズムを搭載したBRE TransAM510と同じく、キットのシャーシであるジェネティックシャーシにも1/10ミニシャーシ界最先端のメカニズムが搭載されています。1/10ミニシャーシでは初となるシャフトドライブ4WDとダブルデッキシャーシ、そして低重心設計。これらが生み出す安定感ある走りは初心者から上級者にまで『楽しさと奥の深さ』を教えてくれます。

■ジェネティックシャーシの特徴
・シャフトドライブ4WD
・ダブルデッキシャーシ
・ボールデフ

■ジェネティックシャーシ標準装備
・アルミモーターマウント(クランプ式)
・シースルーオイルダンパー
・ユニバーサルジョイント
・ホイル(白色)
・タイヤ

■ジェネティックシャーシテクニカルデータ
・全長:295mm
・全幅:157mm-163mm
・ロードクリアランス:5mm
・ホイルベース:208mm
・タイヤ径:55mm

■ダットサン510ブルーバードBREエディションクリアボディデータ
・全長/Length : 368mm
・全幅/Width : 162mm
・ホイルベース/WheelBase : 208mm
・付属品 : デカール・マスキングフィルム・専用ライトカバー
・with : Decal . Masking Film . Light Bucket

※写真のシャーシはすでに走行用メカを搭載した状態です。
  本製品に走行用メカは付属しません。

ジェネティックオプションパーツリスト>>
ジェネティックスペアパーツリスト>>

1/10ミニシャーシ<ジェネティック>ダットサン510ブルーバードBREエディション
No.24011 税込価格20,370円 税抜価格19,400円



"NISSAN"並びに日産製品の名称、ロゴ・マーク及びデザインは、日産自動車(株)の商標
及び/又は知的財産権であり本製品は同社のライセンスにより製造されています。

Exclusively Licensed RC Model by BRE


2007 ABC HOBBY

※ボディは広告の為に塗装されています。実際の製品では未塗装です。
※掲載している製品は改良の為、予告無く仕様を変更する場合があります


Permalink/www.abchobby.com